「看護婦」という名称から、女性でなければ就けない職業と思われがちですが、そうではありません。男性の場合は「看護士」と呼ばれ、資格的には看護婦とまったく同様です。看護士になるための教育・養成機関や修業過程も、看護婦の場合と同じです(ただし、まだ男子の入学が認められていない教育・養成機関もあります)。現在、看護士として活躍している男性は、全国に約七〇〇〇人います。主に、手術室、ICU、精神科病棟、人工透析室、救命救急センターなどに勤務しています。男性の場合、女性とちがって、結婚や育児による退職や長期休暇はまずありえません。したがって、病院側にとっても、長期的に安定した人材が確保できるという強みをもっています。また、一般的に看護士は、医療機器の操作、管理などの習熟度において、看護婦よりも高い水準傾向をもっており、ことに先端医療の現場では活躍が期待されています。看護師求人サービスのDODAナース公式サイトを参考にしてみて下さい。これはある病院の例ですが、将来的に、手術室の看護スタッフを、すべて看護士で構成する見通しが立てられています。なかには、看護士としてキャリアを積み、すでに管理・指導職のポストに就いて、能力を発揮している男性も少なくありません。これから、看護士へのニーズや職場領域は、いっそう拡大していくと考えられています。やがては、「看護婦」と「看護士」の名称区別がなくなる日がくるかもしれません。現代は、あらゆる職種で、性差や性別の垣根がなくなりつつあります。看護職も、女性と男性が、それぞれの特性を生かしつつ、ともに貢献する時代がやってくるのではないでしょうか。